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台湾知的財産局は、今年2024年9月1日より「特許再審査加速審査(AEPRe)」制度を導入した。これは、初回審査で一部の請求項のみが拒絶され、その他の請求項には問題がない案件について、出願人が再審査請求時に「拒絶された請求項の削除および未拒絶の請求項を独立項に変更する」補正を行うことで、審査を加速する制度である。試行が始まるとすぐに申請があり、同制度の最初の案件が特許査定に至った。
この初めてのAEPRe案件では、申請から特許査定までわずか15日しかかからず、通常の再審査が完了するまでに約10〜13か月を要することと比較すると、非常に迅速な審査となった。AEPRe制度の導入により、出願人が迅速に特許を取得するための新たな選択肢が生まれたといえる。
このAEPRe制度を利用することで、出願人が迅速な審査結果を得られるだけでなく、知的財産局も再審査時の審査負担を軽減できるため、双方にとって有益な制度である。
出典:https://www.tipo.gov.tw/patents-tw/cp-750-981929-becd3-101.html