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ポーク缶の「TULIP」、ファストフードの「Jef(ジェフ)」、製塩の「シママース」、タコライスの「キングタコス」をそれぞれ展開する4社が10日、名称の商標登録を名護市のグッズ制作企業が出願しているとして、登録が認められることは「商標法の予定する秩序に反するものとして到底容認し得ない」とする声明を連名で発表した。特許庁に昨年末、経緯を情報提供した。
4社は、ポーク缶を扱うデニッシュクラウン・ジャパン(東京)、「ジェフ」のジェフ沖縄(与那原町)、「シママース」の青い海(糸満市)、「キングタコス」を運営するメランジェ(金武町)。
Tシャツやステッカー、タオルといった、4社が商標登録を受けていない分野であるグッズ商品の登録を名護市の琉球ワークスが出願中で、「審査待ち」になっている。
代理人弁護士によると、4社の取引先などから問い合わせが寄せられ、各社の意向と無関係に申請されたものであることを示すため声明を出したという。
一方、琉球ワークスの社長は本紙取材に、4社のうち複数社と以前商談を持ち商標登録を助言したが、動きがなく自社での出願に至ったと説明。同社は別の県内企業のライセンス商品を手掛けており「商標は先願主義で、先に出したほうが優先される。外国を含む他社に取られる前に、ウィンウィンの関係につなげようと、良かれと思い出願した」と語った。
出願取り下げのほか、特許庁の判断を仰ぎ、登録が認められた場合に譲渡する選択肢も含め、今後の対応を検討するとした。
出典:https://ryukyushimpo.jp/newspaper/entry-3952719.html