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学校法人昭和大学(東京都品川区)と本多電子株式会社(愛知県豊橋市)、ジーシー株式会社(東京都板橋区)は、このたび「流水式超音波口腔洗浄装置及び流水式超音波口腔洗浄方法」の特許を取得した。これは、昭和大学歯学部歯周病学講座の山本松男教授、滝口尚講師が中心となって研究したもの。オーストラリア以外にも、日本、米国、韓国、中国でも特許を取得しており、医療現場での応用が期待される。
従来の超音波振動を利用した口腔洗浄装置では、振動部材(チップ、ブラシの毛先、ホーンなど)を歯に直接当てて、超音波振動によって歯垢を破壊し除去しており、このような装置を使用者が使いこなすには、相当な技量(操作熟練度)が必要であった。また、歯垢のある部位に確実に振動部材を当接させないと歯垢を除去することができず、歯と歯の隙間や細かい凹凸に入り込んだ歯垢の取り残し等の問題が発生していた。
山本教授らが開発したこの装置は、超音波を伝搬させた水を歯の表面に注入することで、歯や歯科用インプラント表面の歯垢(デンタルプラーク)を洗浄することが可能となり、使用者の技量を問わず口腔洗浄を効率よく確実に行うことを可能にする点が特徴で、特許申請に至った。
出典:http://www.sankeibiz.jp/business/news/170630/prl1706300914007-n1.htm